ロータリアンの広場 |
長期間に及ぶ新型コロナウィルス感染症の影響で日本、いや全世界の経済活動が停滞し、ロータリアンの職場への悪影響が更に深刻となっております。社会へ奉仕するロータリークラブですが、職業人で構成されている以上、会員の事業所の永続的繁栄に不安を抱えていては、素晴らしい社会奉仕を実践することはできないでしょう。つまり、自分が空腹であっては、飢えに苦しんでいる弱者に美味しい「パン」を与える気持ちが薄れてしまうということです。いま、私たちロータリークラブが第一に考えなければならないことは、会員基盤の維持にあるように思います。 クラブ例会を通常通り開催するか否かを議論している現在、地域社会への奉仕が思うようにできないストレスが皆様の心の中に潜在しているように思いますが、ロータリーの社会奉仕を今一度考え直すと、実は実践活動だけではないことに気づきました。 手続要覧に掲載されております「社会奉仕に関する1923年の声明」はバイブルとも呼ばれている「決議23-34」であることは言うまでもありませんが、「社会奉仕に関する1992年の声明」がロータリー章典に掲載されております。社会奉仕活動に対するロータリーの方針を明確に表すために、その原則を10箇条にて表現しておりますが、その中で私が注視した4箇条をご紹介いたします。
@社会奉仕は実践のみではなく、調査・ニーズを検討することも含まれるということ。
以上のことを奨励していると私は解釈しました。そして、いずれもクラブ会員全員が外へ赴いて実践するのではなく、クラブ例会(またはZOOM例会)にて行うことのできる社会奉仕活動だと思います。更に自らの職業に置き換えて考えると、この声明文は職業奉仕にも活用できる素晴らしいドキュメントなのです。
長年ボランティア活動のみに奔走してきたロータリーですが、新型コロナウィルス感染症の影響にて活動出来ないことを理由に停滞するのではなく、いまクラブとしてやるべきことを立ち止まって真剣に考え、行動することが会員基盤の維持向上に繋がり、ひいては地域社会への奉仕活動活性化に大きく及ぶものだと信じております。 (2021.04.05)
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